DELL Dimension 4700C の改造 (1)

DELL4700C

15年前のPCを改造してみます。



4700C4700Cは2004年に発売された
スリムタイプのデスクトップPC






当時は(今も?)日本市場向けに場所を取らない小さなPCが企業向けに発売されてました。自分が所有している機械も会社で廃棄処分になるところを譲り受けて、自宅で使用していたものです。その頃の秋葉原の中古PCショップには数多く並んでいたので、そこそこ売れた機種ではないでしょうか?

この4700Cの最大の問題点は「コンパクトさ」です..譲り受けた時のCPUは覚えていませんが、自分でPentium4に換装してしまったのが間違いの元...

換装したPentium4は第三世代(Prescott)ですが、とにかく効率が悪く、発熱の高いCPUでした。3.4GHz版でTDPは114Wもあります。当時は「Prescottの悪夢」とか言われてました。その割りにシングルコア、64ビット非対応..と、今見ると悲惨なスペックです。
チップセットがintel915であるためにマルチコアCPUは非対応ですから、Pentium4しか選択肢が無かった訳ですが..

さらに、コンパクトゆえに電源ユニットも小さく、160Wしかないという..負荷が高いせいか電源ユニットもかなりの高温になります。当然CPUファンも轟音を上げて回転し、PCIExpressにVGAを追加しようにも、余程の省電力ボードでもないと使用できません。
(注. BTOで270W電源もあったようです)


ここはすっぱりと筐体を利用することは諦めて、別のを用意します。

別途購入するのはお金がかかr..面白くないので、100円ショップで材料を調達して工作してみることに。電源ユニットは自宅で眠っていた旧式ATX300Wを流用します。



スチールラック
まずはフレームとしてスチールラック(40x25)とポール(25)2本を調達。最初は棚2段にして水平配置も考えましたが..思いつきでMBを垂直に取り付けて下部に電源ユニットを配置してみます。電源ファンの風がMBにあたるといいかな..と。
フレームの片側にだけポールをつけて支えにして、フレームを垂直に設置します。



パンチングボード
MBのマウンタとフレームの台座としてパンチングボードを2枚購入。サイズが25x25cmだったのがこのボードにした理由です。一般的なMicroATXは 25x25cm とされています。フレーム幅もポールも25cmなので丁度いい筈。
これがまた..MBが丁度挟まっていい感じに。ねじ穴は1つしかないので適当なところを結束バンドで固定します。
ボードとフレームも結束バンドを多数使用して固定..まぁ今回は実験なのでこれで良しとしましょう。




で完成したのがこちら...
完成表
CPUファンは分解掃除して、軸受けにはグリスを塗りました。ヒートシンクにも少し小細工を..HDDは裏側に配置しました。
完成裏

古い電源ユニットのためケーブルがやたらと長いんです(フルサイズ筐体とかでも届くように)。強引にまとめてるので見た目がイマイチ。あとSATA電源とかありませんから変換ケーブルを入れてます。

電源ユニットの位置がボードぎりぎりなので、もう1マスずらしてもよかったかな...他にはHDDをフレームの上部にマウントしてケーブルを裏側に隠したいですね。





ATX電源について勉強してきたので補足。


  • ATX電源(オリジナル):主電源が20ピン、6ピンAUX(補助電源)がオプションとして規定されている、時代的にはPentium3
  • ATX12V電源(Ver.1):主電源が20ピン、4ピン補助電源が追加、AUXとSATA電源はオプションとして規定されている、時代的にはPentium4
  • ATX12V電源(Ver.2):主電源が24ピン、SATA電源が必須に、6ピンAUXは廃止、時代的にはCore2世代


..今回使ったのはATX12V Ver.1ということに。縛っているので見えませんが、確かに6ピンのAUXが付いてます。実は更に古いATX電源も所有していて、それにはCPU補助電源4ピンが無かったのは..そういう事だったのですね。




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